すっかり出遅れた感がありますが、先日のCEATECで公開されたPSXのUIについて気になる点を書き留めておきます。

既存の家電製品以外のバックボーンを持つ製品としてどのようなUIを採用するかと期待していたのですが、正直なところ期待外れと言わざるを得ません。操作デバイスとしてゲームコントローラーが使えるので、思い切ったUIが実現できるのでは?と考えていたのですが、なんとゲームコントローラーは別売りとのこと。GUIのデザイン表現自体は個人的に好みだったりするのですが(詳細なメニュー構造や操作仕様などはわからないので無評価)、操作システム全体をみると、あのリモコンがすべてを台無しにしそうな予感...。

十字方向キーと決定/取消キーの組み合わせというシステムこそ、無駄に操作ステップを増やして煩雑感を与えてしまう、かったるい家電GUIの主犯のように思えます(これはマニュアルを制作していれば実感できます)。ユーザー体験の向上を狙ってGUIの質感や操作感を改善すること自体は良いのですが、操作デバイスや操作システムに関わる根本的な部分の改善にも、そろそろ目を向けて欲しかったなあと。などと考えていたら、先日発表されたばかりのWindows XP Media Center Edition 2004のリモコンも同じシステムを採用している模様。もうイヤ

ところでPSXのGUIに関しては、表示文字数の基本設計も気になります。

TV画面を利用する家電製品のGUIは、32×24文字程度の情報量を基準として設計されているのが通例です。これはハードウェアやコストなどの制約によるものだけでなく、TV画面上の文字の可読性や視認性の問題を回避するためでもあります(PCのディスプレイであれば問題にはならないようなことでも、通常のTV画面では問題になることが多いのです)。ですが、PSXの静止画像表示デモで画面上部に表示される画像情報を見る限りでは、どうも表示文字が多い(文字が小さい)ように見えます。この文字の大きさであればD1/D2で色差信号入力しててもキツイような気がするのですが、通常のアナログ入力の場合にちゃんと読めるんでしょうか?

まあPSXのGUIに関しては当初のデモ(当初発表時)から比較しても結構変化してきているようですので、製品出荷までにより一層の使いやすさを実現してくることを期待したいものです。

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