情報大工のひとりごと

情報デザイン業務の周辺で思ったこと、そして考えたこと

広告表現を科学する

1999年02月01日

本日ご紹介するのは、山田理英 著「広告表現を科学する」です。「より効果的に広告を表現するにはどうすればよいか」という命題に対して、ノウハウといった伝統的なアプローチだけでなく、心理学/認知科学的なアプローチで研究した成果がまとめられています。

人間の目を引くレイアウトやキャッチコピーといった実践的な内容を例として取り上げ、豊富な参考学説による仮定と実際のアンケート結果による検証というプロセスを通して、それぞれの要素を分析/解釈していきます。論理展開と結論には強引な点が散見されますが、議論の過程には注目すべき点が数多く含まれていると思います。

最近マニュアルと攻略本を比較して感じるのは、マニュアル業界には「見せる、目を引く」といった広告業界的なノウハウが不足していることです。確かにこの本の内容は、日常業務に即戦力で生かせるものではないかもしれません。しかし、より効果的な表現を目指したいのであるならば、一度は熟読しておかなければならない本であると思います。(ISBN4-532-64036-9、日経広告研究所発行、日本経済新聞社発売、4000円+消費税)

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