最近気が滅入るようなニュースが本当に多いです。人づてに聞く話でも明るいものが少ないです。

その中でも、就職環境の悪化で若年層の就職率&技能蓄積が低下しているということが一番の心配です。将来の国力に直結しそうな問題ですからね。若年層絡みで言えば、いくらデフレとはいえ、賃金水準が低すぎるのも心配です。その意味で、実際に手を動かしている人達にちゃんとお金がまわっていないのも気になります。使えない社員に対する処遇を再検討して、浮いた人件費で若年層社員の雇用を増やして欲しいところなのですが . . . 。

しかし現実には指名解雇は困難ですから、使えない人員だけを解雇するわけにはいきません。賃金切り下げも困難ですし。そうかといって早期優遇退職制度を設けたところで、残って欲しい人から退職してしまうのが関の山です。労働者の権利が強すぎる&正社員雇用にはコストがかかりすぎることは理解できるのですが、だからといって派遣労働を利用するのも安易すぎるような気がします。それよりは(外注企業での正社員の雇用につながる可能性の高い)業務外注を活発にした方が良いのではないでしょうか。

労働環境ネタついでですが、現在の惨状の責任を取るべき人間が知らんぷりで、現場の人間が変な形で責任を取らされるような話を聞くと、やり切れない思いがします。何故にあなたがそんなことを言えるのか?ということを平気でのたまったり、目標を与えて評価はするけど必要な権限やリソースは与えないとか、斬新な企画に対して文句ばかり言って骨抜きにしておきながら、失敗したら担当者の責任にするとか(でも成功したら自分の手柄)、そんな管理職が多すぎやしませんか? 実動部隊の権限と責任範囲を明確にすることがいわゆる官僚的組織の長所のはずなのに、現実がまったく逆になっているのは一体どういうことでしょう? これではまともな組織運営などできるはずがありません。無茶な指示を業務命令として実行させるのなら、命令を出した人間が結果責任を取る必要があるはずです。

で、何故このような使えない連中を放置して若年層にしわ寄せがくるのか?と一番最初の話に戻るわけで、この国の将来がとても心配です。弱小零細な当研究所としては技術蓄積のお手伝いしかできそうにありませんが、お役に立てる機会がありそうでしたら、ぜひ声をおかけください。

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