情報大工のひとりごと

情報デザイン業務の周辺で思ったこと、そして考えたこと

条件分岐のアリ地獄

2002年03月06日

たまたま同じような問題を続けて見る機会があったせいで気付いたのですが、どうも条件分岐をうまく扱えていない例が増えているようです。例えば、操作手順が1〜4まであって、途中でA、B、Cの条件で分岐して、それぞれの条件の中でさらに複数の手順やらご注意やらがあって、そのあとに大元の手順の5〜に戻って . . . みたいなものですね。

もちろん条件分岐の数や、それぞれの条件の内容の分量にもよるのですが、条件ごとに必要な説明や手順がそれなりの長さになったりしてしまうのは、かなり問題があります。酷いものになると、大元の操作中の条件分岐の説明だけで、数ページを費やすものもある始末です。つまり先ほどの例でいくと、手順4のあとに条件分岐の説明が数ページに渡ってだらだら続いて、そのあとにようやく手順5が出てくるという訳です。これでは、ユーザーは自分がいま何をしているのか?操作のどの部分にいるのか?を操作中に把握することが困難になってしまいます。操作目的よりも操作そのものを意識せざるを得ない状況が続くことは、決して好ましいこととはいえないでしょう。

条件分岐による説明が増えるのであれば、ユーザーが操作目的とするであろう条件分岐を見出し化するなどして、見出し(条件=操作目的)単位で情報を分割する必要が出てきます。あらかじめ見出し単位で分割しておくことで、操作説明が始まってからの混乱を予防できますし、構成をあらかじめ見渡せることで、必要な情報に最初から直接到達できる機会が増えることにもなります。製品の機能が増大するに従って条件分岐は増える一方なのですから、マニュアル制作者はこのように情報を適切に構造化する訓練を積まなければなりません。その場しのぎの条件分岐を積み重ねることは、ユーザーを条件分岐というアリ地獄に突き落としているだけということを自覚する必要があるでしょう。

もちろん各種の条件分岐による適切な構造化ということは、マニュアル制作だけの問題ではありません。特にこの種の問題の帰結である「ユーザーは自分がいま何をしているのか?操作のどの部分にいるのか?を操作中に把握することが困難になる」ということは、そのままWebサイト構築の世界でも通用する事例になりますよね。

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