情報大工のひとりごと

情報デザイン業務の周辺で思ったこと、そして考えたこと

情報感度をシステム的に支援できればなあ

2003年11月26日

「いわゆるアンテナ(=情報感度)が高いと呼ばれている人は、特別な情報ソースを押さえている」という誤解があるような気がします。

もちろん本当に特別な情報(内部情報とか)を入手する機会というのもあるでしょうけれども、実は特別な情報なんてほとんどない(必要ない)ような気がします。「特別な情報を知っている=情報感度が高い」ではないわけですし。量の絶対的な多寡はあるのかもしれませんが、基本的にはみんな同じ情報、またはその気になれば誰もが得られる情報を見ていると思うのです。日本語ソースだけでも、そこそこいけるはずです。

言うまでもないことですが、情報感度が高いというのは「有名どころの誰々が何と言っている」情報を押さえていることではないですし、「たくさんの情報を集めている」や「とにかく早く情報をつかむ」ことでもありません(それはそれで必要な能力だと思いますが)。同じソースから何をつかむ能力こそ、情報感度の高さに密接に関係があるのではないでしょうか。

そのためには、

といったプロセスが必要とされるのでしょうけれども、ここを意識的/無意識的にできるかどうかが鍵となりそうです。まあ類似があると思い込んで失敗することもあるでしょうし、共通部分と独特の部分を正しく切り分けるのは難しかったりしますが。あ、もちろん「自分ができてるか?ってことはとりあえず棚上げ状態」で語っていますので、ご了承くださいませ(苦笑)

さて、このような知的活動をシステム的に支援できるようになれば、ITも一人前ではないかと最近は考えています。以前は入手できる情報量が増えて単純に喜んでいましたが、最近は情報量が増えすぎて手に負えないという問題ばかりが目立っています。しかし言うまでもないことですが、知的創造や意思決定の支援材料としては、より多くの情報を利用できるに越したことはないわけです(もちろん単純に情報を積み上げるよりも、利用する情報の質こそ問題ということは重々承知しています)。

データマイニングなどの技術も進展しているようですが、こうした知的活動を支援するための概念枠組みを考えることは、情報アーキテクチャの周辺課題にも間違いなく入っているのではないかと思います。できる範囲ではありますが、こうした問題についてはこれからも考えていきたいところです。

関連記事(TrackBack)

この記事に言及する(Trackback URL)
http://www.laplace-lab.org/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/22

皆様からのコメント

情報を掴むということは、人を掴むということかもと思う今日この頃です。
情報が溢れすぎだったら、それを第一段階で篩い分けてくれる人が必要。
一応自助努力もしているのではありますが、横着派としては、アンテナ超高い人のコバンザメ構想とかあります。(笑)

Posted by: 石田優子 : 2003年11月28日 20:50

人掴むってところを代行するのが、ナレッジマップなんでしょうね。
でもこういう時代では、求められる知の性質とか対象とかがどんどん変わっていく訳で、特定の人掴むだけだと弱いかも。スーパーマン(謎)掴まえときゃそんなことないのかもしれませんけど。
一番キツイのは、未知の分野で掴むべき人を探すときですかね。
やはり背景含めていろいろあたってみないと、わからないことって多すぎです。

そーゆー意味で、MLの方ももっといろんな分野の人達のお気楽ハブとするべくちゃんとやらないとなあ、と思う今日この頃です。管理さぼり気味で申し訳ないです。

Posted by: たかやま : 2003年11月30日 00:25

高山さん、スーパーマン(爆)は超多業界語と多言語話しますよ。
それは、ともかく、日本におけるMLの活性化は管理人さんの技量を超えた難しい話ですね。
blogについても言えますが。
このあたり、当面の研究課題のひとつです。

Posted by: 石田優子 : 2003年11月30日 13:48

多業界といっても、その業界の専門用語を振り回すだけでは意味ないのでは?と思う人の方が大多数だったり…。

多領域を咀嚼した上で、地に足のついた自分なりの世界観として、自分の言葉で話すことのできる人は、やっぱり希少だと思うんですよ。そういう人がいることは否定しませんし、そのような人は素直に尊敬したいんでけど、胡散臭い人の方がはるかに多いです…。

blogとコミュニケーションの話の方は、そのうちMLの方でなんかポストしますので、よろしくお願いしますね。

Posted by: たかやま : 2003年12月03日 22:54

彼は私の旦那の十数年来の友人にして、私の最も信頼する大悪党です。胡散臭いをはるかに超えた大悪党。(笑)
なんでかくも多領域咀嚼できるの?ってのは謎ということで。

日本の現状のコミュニティの限界については、そのまた尊師の教えも含め、来年度から某所で語ることにいたします。
こう、ご期待。

Posted by: 石田優子 : 2003年12月04日 16:39

Guys you are not alone believe me. I’m absolutely agree with you. It doesn’t matter what other people would say just trust me. I know for sure that it’s about real events.

Posted by: Deane : 2008年04月07日 01:33

この記事についてのコメントをお寄せください










名前、アドレスを登録しますか?






トップ | 新着情報 | 研究発表 | ひとりごと | 業務案内 | ご意見箱 | リンク集
このサイトについて | ご意見・ご感想はinfo@laplace-lab.orgまでお寄せください
©1996-2006 ラプラス取説研究所
ラプラス取説研究所のトップページに移動
#
新着情報のページに移動
#
研究発表の一覧ページに移動
#
情報大工のひとりごとに移動
#
ラプラス取説研究所の業務紹介ページに移動
#
ご意見箱に移動
#
リンク集に移動

新着記事(最新5件)

記事のジャンル

過去記事

アンテナ・ブックマーク

RSSフィード RSSフィード
Powered by MovableType 3.2