情報大工のひとりごと

情報デザイン業務の周辺で思ったこと、そして考えたこと

全体の絵を描く話

2006年10月30日

テクニカルコミュニケーター協会の広報誌「TC協会ニュース」(第74号)(PDFファイル)に、表題のコラムを執筆させていただきました。

既存の各コミュニケーションツールという枠組み間の調整よりも、ユーザーコンテクストとの合致を最優先として、既得権益の巣窟と化した枠組みそのものを解体していくことが必要なのではないか?という問題意識を、マニュアル制作領域で典型的に見られる問題にあてはめたものです。というか、エンドユーザーに日々向き合っているマニュアル制作者こそ、(本来は)こうした問題に向き合う視点を提供できるのではないか?という思いを込めたつもりなんですが。ただこれはあくまで筋論なので、現状の諸条件に適合しているかについては保証の限りではありませぬ(汗)

CGM(というかPGM)時代を前提とすると、企業は「ユーザーに正直に接する、嘘をつかない、虚勢を張らない」(参考記事1参考記事2)ということを、これまで以上に意識していかなければならないはずです。このような態度こそ、自社のファン、サポーターになってもらうために必要なものですからね。そういうことを考えるにつけ、製品やサービスの都合の悪い面といつも向き合っているマニュアル制作に携わる人々を、もっと活用する方法はあると思うんですが。頭が固いというか、何というか。

ただマニュアル制作者の側も、現状ではまったく力不足と言わざるを得ません。いきなり全体の絵を描く話に参加するなどと意気込むよりも、目の前の仕事の品質を上げて行く不断の努力も必要でしょう。全体の話をするためには、自分の専門ならではの視点をしっかり提供できることが前提ですからね。「上流工程の話をしたい。マニュアルはやりたくない」などと実力も省みずに舞い上がって、地に足のついていないことを言い出す人もいるでしょうが、あらかじめ釘を刺しておくということで(もちろん自省も込めて、です)。

最後にいきなり話は変わりますが、当該コラムで触れた「UI組み込み型製品にどういう操作情報を組み込んでいくべきか」という課題は弊社としても非常に興味があります。位置付けや紙マニュアル他との連係について悩まれている方は、ぜひご一報を(笑)

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